康煕帝と碧螺春
以前このブログでも紹介した中国のテレビドラマ「康煕王朝」 、おもしろくてハマっています。始めの方は、そこそこ話の展開はありますが、ちょっとのらりくらりという感じの進み加減でした。しかし、10話辺りから話は急展開。次が気になって仕方がない。
ドラマの中で、割とお茶を飲むシーンがよく出てきます。皇帝や高級官僚たちは蓋碗で、庶民は土瓶から湯呑みに注がれたお茶を飲んでいます。うーむ、中身はどんなお茶なのだろう?
と、思って清代のお茶について調べていたら、中国茶・碧螺春の名前の由来を知りました。碧螺春は江蘇省の太湖で明代から採れていたお茶でしたが、現地の人が「めっちゃ人をびっくりさせる香り」(←少々意訳)という名前で呼んでいました。しかし康煕帝が太湖に視察に行ってそのお茶を飲んだときに、「そんな名前じゃ品がねえ」(←やや意訳)、と碧螺春にしたそうです。
碧螺春:読み方→ (日本) へきらしゅん、(中国) びぃるぉちゅん
碧螺春てなんて読むの?漢和辞典無いから読めないよう。
私も、あのお茶を飲むシーン気になってました。すごく良く出てくるよね。でも偉い人はみんな一口で蓋を閉じてしまったり、返してしまったり。うーん飲んでみたいど。
投稿: kyou | 2006年6月16日 (金) 10時10分
「中国茶・五感の世界」の巻末の年表を何となく見ていたら、「1681年康熙 この頃、雲南のプーアール茶、清の宮廷で愛飲される」とありました。ご参考までに。
投稿: kyou | 2006年6月16日 (金) 16時16分
碧螺春の読み方、記事末尾に書いておきました。蓋碗の中のお茶、何か気になりますよねー。
「中国茶・五感の世界」140ページ以降に清以降の喫茶状況が書かれています。
投稿: ティー太 | 2006年6月16日 (金) 21時21分
碧螺春の読み方教えていただいてありがとうございます。中国茶図鑑の13頁の表にはその名があるのですが、本文には載っていませんでした。何故?
私も康凞王朝にはまっています。もう20話まで見てしまいました。毎日寝不足で困るよう。
投稿: kyou | 2006年6月17日 (土) 03時05分
「中国茶図鑑」105ページに東山碧螺春の名でお茶は紹介されています。お茶の名前の前に地名が付いて一つの名前になっていることは、よくあります。
投稿: ティー太 | 2006年6月17日 (土) 23時17分
おおそうか!探し方が悪かったんですね。御教示ありがとうございます。確かに康熙帝の時代にこの名になると出ていますね。すごく上等のお茶じゃないですか。飲んでみたいです。
投稿: kyou | 2006年6月18日 (日) 09時22分
急須のふるさと宣興(ぎこう)の近くで碧螺春は採れるそうで、おみやげに珍重されているとか。急須も欲しいし碧螺春も欲しいな。だれかみやげにかってきてくれ~!おねがい。(ちゅっ)
投稿: kyou | 2006年6月20日 (火) 06時33分
だんだん中国のお茶がわかってきたぞう。蓋碗で飲むのは超高級茶。茶殻が浮いていていれば、茶殻をよけながら、浮いていなくても、蓋を縦にして口を見せないでのむのが上品らしい。馬家番をしていて、出世したお祖父さんが喜んで飲んでいるのは、明の時代の、つまり漢民族の文人茶の飲み方らしい。今で言う工夫茶。いろいろな飲み方があっておもしろいなあ。
投稿: kyou | 2006年6月23日 (金) 09時50分