「江戸時代の正倉院」
大阪歴史博物館で、毎週金曜日の夜に開催中の、なにわ歴博講座「秋」のシリーズ「博物館のさまざまな研究1-近世編-」。
第3回は「江戸時代の正倉院」
今回は都合により、途中から参加。
レジュメによると前半には、
- 正倉院とは
- 宝物の伝来と保存
- 盗難
- 開封
という内容があったようです。盗難の内容が気になるなあ。
- 宝物絵図
正倉院のお宝は、虫干しをする際に点検をしますが、そのお宝の図録も作成されていたそうです。それが「宝物絵図」。
その後、別の書物で正倉院のお宝の絵が登場してきますが、お宝はごく限られた人しか現物が見られないので、「宝物絵図」を見て描くしかない。元ネタの絵が正しければいいんだけど、結構絵師さんが間違って描いていたりするんよねえ。だからこそ、「宝物絵図」を見て写し描いた事がわかるんだけど。何だか伝言ゲームのような状況。 - 蘭奢待(らんじゃたい)
幹の状態のままの香木です。宝物名は黄熟香(おうじゅくこう)。お宝は仕舞っておくもん、とも限らず、時の権力者がこの香木を切り取っていたりします。徳川家康も切ったか切っていないかは、結論が付いていないそうですが、今回の講座担当の学芸員さんは、記録にわざわざ「蘭奢待を見て、切っていない」と書いてある辺りが怪しいので、切っているだろう、と見ているそうです。
ちなみに現在の香木のお値段は、山田松香木店のサイトなどでご確認を。高価です。 - 正倉院グッズ
これ、いいよねー。「宝物絵図」を元に、お宝の模倣品が作られます。このグッズは天保山で売られていたとか。天保山は、近くの川を川ざらえして、その土砂を積み、木を植えたりしてできたレジャーランドでした。昔からそういう場所やってんなあ。娯楽場には土産もんも付きもの。グッズは、水瓶とかレリーフ、墨など。ここでも間違いコピー品が登場。 - 正倉院文書
巻物書物。本来は写経所の事務文書。写経所では他の役所で不要になった紙の反対の面を使って記録を付けていました。裏は要らなくなった戸籍などの文書、表が写経所の文書です。しかし、穂井田忠友が、この裏面の戸籍に着目して、巻物を切って整理してしまったために、写経所の実態が掴めなくなってしまったのです。
正倉院は、昔は朝廷の監督下にあり、封印がされていました。天皇の命がないと開けられません。そうやって代々大事に保管されてきた、お宝タイムカプセルですね。現在は宮内庁が管理していて、毎年10月下旬~11月上旬の間あたりで開催される正倉院展以外では宝物は見られません。
毎年「今年こそは見に行く!」と思う正倉院展、今年も行ってない・・・。関西住まいだと、ありがたさを余り感じないのがいかんですな。この時期、全国からファンが押し寄せてきて、長時間待たされることもあるとか。近くに住んでて行きやすいねんから、行かんとあかんね。
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すぐわかる正倉院の美術―見方と歴史
著者:米田 雄介 |
来年の正倉院展に向けて、この本読んで勉強しておきます・・・。懸賞で当たった本やけど。(本屋のブックフェアアンケートにさらっと出したら当たったのだ)
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