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2007年2月15日 (木)

秒速2センチ

買い溜めお茶本の一つ、茶文化学術情報誌「茶の文化」6号を読んでいます。以前5号まで発行していましたが廃刊になり、昨年復刊したそうです。全国茶商工業協同組合連合会が出版しています。1冊1000円。内容は多種多様。歴史・文化に限らず、科学的なこと、世界のお茶など幅広く、読み易く載っています。

6号の中に「表千家 堀内宗心 宗匠に聞く」というインタビュー記事があります。聞き手は熊倉功夫さん。写真を見ている感じから、普通に茶人へのインタビューかなあ、と思いながら読んでみました。前半は生い立ちやお茶の稽古のことなどで、普通の内容ですが、中盤、「お饅頭を簀に並べてぎゅっと巻き、饅頭の棒を作る」という話題あたりから様相が変わってきました。

後半は、濃い茶を立てるときにできる丸薬(ダマ)はなぜできるか、という話になってきました。粒子と粒子を結晶が結びつけ、その間に空気が入り、空気があると水が入りにくくなって丸薬ができる、と語っています。実は堀内宗心さんは、理学部出身の科学者なのです。

固まった状態になると茶筅では溶けなくなるので、早期に固まりを作らないようにするのがいいとか。その時に茶筅を動かす速度は「秒速2センチ」。結構遅い速度やねえ。無理にかき混ぜるのではなく、粉に水を浸透させるようにするのがいいそうです。

薄茶の場合の丸薬は、茶筅ではどうにもならないそうです。溶く前に抹茶をふるいにかけるぐらいしか対策がない、と。

こんな感じで、科学的に見たお抹茶の世界の話が続いていました。

そういえば、↓こんな本があったなあ、と思い出しました。

茶の湯の科学入門 茶の湯の科学入門

著者:堀内 國彦
販売元:淡交社
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國彦さんは、堀内宗心さんの甥でした。


さて、抹茶のダマ対策について。前からずっと気になっていたんですが、抹茶を溶くときに、なぜ先に器に抹茶を入れてから、お湯を注ぐのでしょうか? 粉ものは上から液体を注ぐより、液体に粉を入れたほうがよく溶けるのです。

美術室などに置いてある彫りの深い顔立ちの白い人物像、あれに使われているのは石膏です。石膏を使って造形をするときは、石膏の粉を水に溶きます。その時にボール状のものに先に水を張り、そこへ石膏の粉を入れます。粉が水を吸ってからかき混ぜます。石膏はすぐに固まるので、混ぜたらその後の作業は素早くしなければなりません。

この溶き方を習ったときに先生から、「お好み焼きの粉も同じように溶いたらダマができないよ」と聞きました。

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コメント

はじめまして。日本茶関連して検索さてましたら 偶然迷い込みました。
マニアックに日本茶詩文についてのブログなぞもしてますが こちら興味深いお話がいっぱいですね(^^) 茶道についてのところのようですが 最近 超美味の抹茶を知ってからよく飲むようになりました。(ただ茶道は日常の時間が無いので なかなかアクションまでいってませんが) また拝見させていただきますね。

Bambooさん、当ブログに迷い込んでくださり、ありがとうございます。他にも様々なキーワードでさまよいこんでいる方もいらっしゃるようです。

お茶の世界は幅が広いので、自分の好きな分野で好きなように楽しめるのがおもしろいところです。

お抹茶は、茶筅とボールみたいな器さえあればすぐ点てられて、後片付けも簡単なので、ぜひ気楽に自分で点てて味わってみてください。

>國彦さんは、堀内宗心さんの息子さんでした
息子さんではありません。

ご指摘の点を修正しました。

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