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2007年4月14日 (土)

名古屋で若冲 その2

朝10時開館とほぼ同時に入場。福岡の展覧会に行ったむうみんから「すごく人が多かった」と聞いていたので、気合いを入れて朝一に来ましたが、思ったほど多くなかった。程良い人の入りです。

展覧会の見どころ

  • その1 ソファー
    場内は普通の展示場よりかなり暗い目の印象です。入ってすぐに六曲二双の屏風がガラスケース無しでどーんと並んでい ます。そしてソファーも。そう、入ってすぐソファー。まだ歩き疲れる前に有る、ということは、座って屏風をじっくり楽しんでね、ということかな? 立ち見 で、座敷で座ってみるのと同じぐらいの高さに展示してはありますが、座ってぼへっと見るのも楽しいものです。屏風は離れて見て楽しむ物もあれば、近くでじっくり見て楽しむ物もあります。この辺りは、印刷物では味わえないところなんだな。

  • その2 照明
    ある一角が一日の自然光を短時間で再現した展示になっています。これ、かなりおもしろいですよ。光の量や色合いで、絵の表情が随分変わります。特に「黄檗山万福寺境内図」 は図録の写真などで見ると平坦で何てこと無い絵に見えますが、月明かり程度の照明で見ると、全然絵の印象が違います。月夜の景色のような印象です。

  • その3 掛け軸の表装や立てた屏風
    絵画の作品は、写真にすると絵になっている画面だけになります。掛け軸の展示を見た後に、気に入った作品の絵葉書を買おうと思って見てみたら、何だか印象が違う、こんなに淡泊だったっけ?と思ったことはありませんか?

    掛け軸の場合、無意識のうちに絵の周りにある表装 (表具) が印象に大きく影響していることがあります。今回のこの展覧会では、凝った表装が多いです。絵の画面だけでなく、これも少し意識して見るとおもしろいですよ。

    私が特に気になったのは「鷲図」「伏見人形図」。同じ壁面に展示してありました。

    「鷲図」の方は、濃い青色の表装で、波の文様があります。絵の荒波が外まで延びているようです。青色なので、寒々とした印象も。これが赤色だったら、別の意味合いが出てくるよな。

    「伏見人形図」は茶色っぽい赤い表装。落ち着いた色合いで、ほのぼのとした感じがします。これが青色だったら、色がたくさんあってにぎやかな印象になるのかなあ、など絵の前で想像してニヤニヤしておりました。

    屏風を立てて展示。当たり前なんですが、図録では、広げた状態で撮影するんですよねえ。これって立体物を展開図で載せているようなものなんですよ。立てた屏風を前に、座って見たり、立って見たりすると、絵の見え方が変わります。

    「源氏物語図屏風」 は、長く続く渡殿が、曲げて立てることで折れ曲がって見えたり、真っ直ぐに見えたりします。(図録にこれについてのコメントがあります)

    佐野渡図屏風」、写真ではさっぱりわかりませんが、画面中央、人物の上辺りに降っている雪が描いてあります。これが見る角度で見えたり消えたりするのがおもしろい。日本画には、このようなトリックが色々潜んでいます。

作品鑑賞中に、プライスさんらしき外国人のおじさまが、場内をプラプラしているのを見かけました。今日講演会あるし、もしや・・・。

私が見て回っている時に近くにいた親子連れがおもしろかった。子どもは、絵にたくさん動物がいると、数え出す。大人はつい、誰が描いたか、といった情報に囚われがちだけど、まず作品を見ることが先だよね。プライスさんも作者を気にせず、気に入ったものを集めていたしね。

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