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2009年3月21日 (土)

みんぱくゼミナール「茶の湯と工芸」

国立民族学博物館で月1回開催しているみんぱくゼミナールも、現在開催中の展覧会「千家十職Xみんぱく 茶の湯のものづくりと世界のわざ」に関連した内容です。今回は熊倉功夫先生の「茶の湯と工芸」。

開始より5分過ぎて入場してみたら、がっつり満席。後から足した椅子席に案内されました。他の博物館の講演会は、満席になるほどたくさん人が入ってないことが多いので、そんなもんかなー、と思っていましたが、やはり歴史あるみんぱくですな。今回で370回目。

このゼミは事前申込不要で無料参加できますが、初めて来ると、受講証がもらえます。いままで気になってたけど、全然来たことがなかったんやな、私。次回から開催日のこの日は、受講証提示で万博公園が無料で通過できます。10回受講すると記念品がもらえます。記念品授与と共に記念撮影もある模様。更新カードには受講回数が押印されていて、一番多い人で200回受講していました。すごー。

さて、既に始まっている講演では、自己紹介をされていて、まだ本題には入っていませんでした。会場に笑いが起きていたので、なんか楽しい話していたんでしょうね。残念。

大体の内容を紹介しておきます。

  • 「好き」から「数寄」へ
    「好き」は人が好き。つまり恋のこと。
    「数寄」は人以外への好き。求めて止まない心。
  • 「数寄」から茶の湯へ
    唐物好き、器物好きが茶の湯の道具へとつながる。
    道具抜きでは茶の湯は考えられない。
    この頃の道具は、舶来物
  • 舶来物から創作へ
    ある物を見立てて道具に使うことから、茶の湯のためにデザインした道具を作るようになる。
  • 茶道具の美と物語
    個人的な好みである美意識、想像力をかき立てる由緒・物語である箱書や銘
  • 工芸は用の美、用途と道具は不可分
  • 「なり」と「ころ」
    「なり」(姿、形)「ころ」(大きさ)さえ良ければ、数寄の道具

「数寄」というと、茶道具や骨董好きにだけ使うものかと思っていましたが、人以外に執着していたら、全般「数寄」なんですね。今風に言えば、マニアでしょうか。

西洋画と茶室にかける軸の対比話がおもしろかった。熊倉先生がアメリカの大学にいたときに、茶の湯を紹介して欲しいと頼まれ、ヨーロッパの内装を施した部屋で、茶の湯のしつらえを作るときに、そこに掛けていたレンブラントの絵を外して、勝海舟の軸を飾ったとか。西洋画はいつ掛けてもいい内容だけど、茶室の軸は、季節や招く客がどういう客か、といった時・処・位に適ったものでないといけない、ということなのです。他の道具も同様。

昔は西洋画もよく見ていたんだけど、さっぱりおもしろくなくなって、すっかり日本画好きなんですが、西洋画の「いつみても同じ感じ」がおもしろくなくなった理由かも。日本画には大抵季節感や何らかの状況や行事が盛り込まれているよね。

「なり」と「ころ」の話で、千家十職はこのことを歴史の中で積み上げてきて作品を残してきた、と言っていましたが、それを聞いて、これが十職の作品に感じられた「決まりをはみ出してはいけないような気配」なのかな、と思いました。

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