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2009年6月25日 (木)

日本茶をわかりやすくするには

お茶好きのみなさん、もう読みましたか?
BRUTUS・7/1号「おいしいお茶の教科書。」

BRUTUS (ブルータス) 2009年 7/1号 [雑誌] BRUTUS (ブルータス) 2009年 7/1号 [雑誌]

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BRUTUSは日本茶を応援してくれているようです

お茶好きはもちろんですが、日本茶の茶業者に必ず読んでもらいたい一冊です。

「お茶」といっても全部ではなく、紅茶と日本茶を比較しながら紹介しています。

内容は

  • 単一農園のお茶とブレンドのお茶
  • 料理人によるお茶のテイスティング
  • 紅茶と日本茶それぞれのお茶のプロのコメント
  • 抹茶スイーツ

そして

  • 紅茶・日本茶のお取り寄せやカフェガイド

もあって、最近のお茶事情をほどよくまとめています。

よくあるお茶の解説本は、既に出ている資料の孫引きだったり、ごく一部のお専門家に聞いた話だけを載せていたりと、内容が古かったり、部分的すぎて、ちっとも広がりがなく、そんな状況が長く続いていました。 しかしこの頃は雑誌の特集に勢いがあって、今回の特集はいろんな方面での取材記事が多く、いままでのお茶本にあまり無かった内容になっています。

表紙上のキャッチコピーに
”新時代のおいしい紅茶、日本茶特集。茶葉お取り寄せ情報。”
と書いているぐらいだもんね。

お茶を売る側中心の視点ではなく、お茶を買って使う側の視点で見ているのがええんよ。ここが日本茶の茶業者に必ず読んでもらいたいと思うところ。あと、紅茶の勉強もできるし。日本茶インストラクターになってから、いろんな人に会いましたが、自分の作ったお茶しか飲まない茶業者は結構多いねえ。消費者が求める嗜好をつかむのも大事ですよ。


これは私の想像ですが、 本当は日本茶だけで特集を組みたかったのでは?と思っています。 日本茶を調べていくうちに、日本茶の味の判断方法に際だった物がないことに気づき、紅茶の見方やワインの表現などに当てはめて紹介してはどうか?という編集方針になったように思います。


日本茶は産地表示が消費者から求められているようですが、なぜなのでしょうか? 農産物そのものではなく、加工して作られてるのがお茶。料理と同じ様なものなのに、どうしてそんなに産地が重要なのかと思っていましたが、この特集を読んでみて、日本茶を買おうとするときに、選ぶための判断材料があまりにも無く、産地表示を頼りにするぐらいしか手段がないためではないかと思いました。

例えばお菓子を買うとき

ある種類のお菓子の味バリエーションがあれば、それぞれ味の特色をイメージした色や絵柄を用いてパッケージで表現しています。また、味を説明するキャッチコピーも載っています。それを見て、どんな味か想像して、食べてみようかな?と考えるでしょう。
当然原材料の表示があるので、それも見て、なるべくシンプルな材料で作られているものを選びたい、と考える人もあるでしょう。

さて日本茶を買うとき

パッケージにお茶の葉のイラストがあって、「煎茶」と書いてあります。となりにも煎茶が置いてありますが、パッケージはほとんど変わりません。値段に差があります。そのとなりには、「八女茶」と書いた商品がありました。それぞれ裏の表示は、原材料表示とおいしいお茶のいれ方の説明書きだけ。

この状況で、味や香りが伝わるでしょうか? 何をもって選んでほしいのでしょうか?

ここで販売員が試飲をすすめてくれて、実際に味を比較できたら、消費者にとってはかなりわかりやすいです。そこまでいかなくても、販売員がお茶についてそれぞれどんな特徴があるか説明して、お客の好みもヒアリングしてどの商品が求められているか判断し、すすめられたらいいでしょう。

しかし、お茶屋の販売員の求人広告を見たことはありますか?アルバイトで募集しているところが多いです。お客と接して商品を売り込まなければいけない重要な職、なぜそのような扱いなのか疑問です。


特集のまとめのページ(90・91ページ)の文中に”深くて面白くて、知らないことだらけのお茶新時代の入り口に立つことができました。”と書いてありますが、今までにもお茶にこだわっている人はずっと存在しているわけで、ここの表現は、消費者に自分の作っているものについて伝えることをあまりしてきていない、とも言えると思います。お茶を作ったり売ったりしているみなさん、もっと日本茶をわかりやすくしてみませんか?

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コメント

共感します。納得です。
簡単そうで簡単じゃないのでしょうけれど、雑誌にもあったけれど、販売の場面での「茶師」(=ソムリエ)に当たる人が、まだほとんど日本茶には存在していないのだと思います。これからは、必要な時代ですよね。^^

そやねん。日本茶作りに詳しい人はたくさんいるけど、日本茶の楽しみ方に詳しい人はあんまりいないんよねえ。

お茶イベントや研修で作り手さんたちが集まると、すぐ品評会みたいになっちゃうしさあ。全然お茶を楽しめない。

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