最近のトラックバック

« やりいか重箱仕立てを食す | トップページ | 神農さま活動中 »

2013年5月19日 (日)

「第62回 背振山茶談議」(佐賀・茶学会)のお知らせ

「第62回 背振山茶談議」(佐賀・茶学会)

日時   平成25年5月25日(土) 午後2時~
場所   修学院  佐賀県神埼郡吉野ヶ里町坂本
テーマ  「喫茶養生説」の紹介
参加費  諸経費として 300円  

新緑の時節になりました。今回で62回となる「背振山茶談議」は、5月11日に設立された「佐賀・茶学会」に合流し、その分科会とします。
今回は、茶は「養生の仙薬」として喫茶の効能が昔から伝えられてきましたが、これに関するいくつかの文献史料を紹介します。


1.栄西 『喫茶養生記』

栄西は1168年に渡宋、約5ヶ月滞在、1187年に2回目の渡宋、約4ヶ年滞在し、1191年帰国する。本著は宋での喫茶体験を元に著述したとされ、初治本1211年、その3年後に再治本、4年後に74歳で生涯を閉じる。
栄西『喫茶養生記』は、第3回(平成20年6月28日、村岡 実「喫茶養生記」を読む)でも取り上げましたが、この書が「誰に向けての喫茶の勧めであったか」なども加えて、当時の喫茶の状況を考えます。


2.岩間眞智子 「茶の医薬史」 思文閣出版 2009年

本著は文献史料をとおして、中国と日本で茶が「医薬」として用いられてきた歴史を集大成したものです。この中からいくつかを概略します。


3.レットサム著・滝口明子訳、「茶の博物誌」 講談社(学術文庫)2002年

16世紀に日本へ渡来した宣教師たちは日本の社会秩序・文化に驚嘆し、中でも喫茶(茶の湯)の価値を欧州に伝えた。17世紀初めに、オランダ、イギリスが中国、日本(平戸)から「茶」を欧州にもたらし、たちまち喫茶が大流行した。これを贅沢や有害飲料と排斥する論説と健康増進飲料として喫茶を奨励する論説が渦巻いた。結末は、二つの戦争(アメリカ独立戦争、アヘン戦争)の契機となるまでに欧州に喫茶が定着し今日に至るが、1772年初版(イギリス)の当時の状況を本著をとおして紹介します。


4.鮫島庸一 「緑茶と健康」 茶の文化11号(P.33~57) 2013年

「科学的納得・了解の論理」が求められる現代、これまでの「喫茶養生」の古典的名著も、その喫茶の効用は観念的、情緒的な論述の観が否めない。
これに対し、この著の論説は数年前に某放送局のテレビ放送で一大旋風を起こした「静岡県掛川市民の長寿の秘密」の根拠とされた、掛川市立病院の医師による「茶と健康・疾病」の疫学調査に基づく「現代版・喫茶養生」です。茶に含まれる個別成分(例えば特定の化学構造式で示されるカテキンなど)が、どのような作用機作を有し、その厳密な因果関係の中で「人の健康」にどのように関係するのか、その究極の判断は数万人規模の「喫茶と健康に関する調査」、そして自分自身の体験です。


高齢者社会の進行により、健康志向が益々高まる今日、これに乗じた華々しい広告での商品販売宣伝に惑わされることなく、自らに適した「養生の仙薬」を考える機会になればと思います。

« やりいか重箱仕立てを食す | トップページ | 神農さま活動中 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/78962/51695691

この記事へのトラックバック一覧です: 「第62回 背振山茶談議」(佐賀・茶学会)のお知らせ:

« やりいか重箱仕立てを食す | トップページ | 神農さま活動中 »

ティー太のサイト

無料ブログはココログ