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2013年6月26日 (水)

能面と蘭陵王

雅亮会の雅楽ゼミナールに行ってきました。場所は四天王寺の和光館。四天王寺にこんなホールがあるとは。

内容は、講演「伎楽面・舞楽面と能面について」と、舞楽「蘭陵王」。この組み合わせはなぜ?と思っていましたが、講演を聴いてみてわかりました。

講演の講師は見市泰男(みいちやすお)氏。能面の面打ち師で石倉耕春氏が師匠。大学の講師や一般向け講演会もつとめて、能面と能の紹介を幅広くなさっているようです。また、四天王寺で所持している舞楽面の模作もしていて、そのうちの一つ蘭陵王の舞楽面を今回のゼミナールで舞楽とともに披露してくれます。

能面を作っている人なので、まずは能面の主な種類を紹介。似たように見えても、いろいろ違いがあって、人の面はずいぶんリアルです。特に男性は、若者と不幸な男、老人の違いが実に巧妙。金彩を施したものは、神や獅子など人以外のものを表しています。演目で使う面は、演目ごとにこの種類から好きなものを使ってよい、というゆるい取り決めです。

能面作りの依頼は、古くから使われている能面の模作(または写しとも)で、元となる能面の寸法を型紙で取ります。しかし寸法を取るときに、古いままの状態だと、さらに破損する恐れがあるため、まず復元をするそうです。その後、依頼主の要望に合わせて、汚れや傷がある古いままの状態か、汚れが無いきれいな状態へ模作します。

日本で面を着けて舞う芸能は、能・舞楽・伎楽があります。しかし面の形状や内容はそれぞれ違っていて、共通点があるような無いようなはっきりしない状況です。それぞれの芸能に詳しい人はいても、比較して関連性を研究していることがないそうです。

この三種は、面が頭のどれぐらいの面積を占めるかで違いが見られます。

能面
は顔の前面だけに着ける仮面
舞楽面は頭のほぼ半分が隠れる半仮頭(はんかとう)
伎楽面は顔から後頭部までほぼ頭全体を覆う仮頭(かとう)

舞楽面の模作についての解説もありました。

科学技術を利用して、どのような絵の具が使われていたかを分析。その結果をもとに色彩を再現すると、蘭陵王の面は実に極彩色で、赤・青・緑・白が使われています。他の蘭陵王の面の頭髪部分は緑や青が多いですが、この分析によると白色です。

たくさんの写真と映像で丁寧に説明してくださり、とてもわかりやすい講演でした。能もちょっと気になるけど、どうしても眠いねんなあ。

講演後、休憩を挟んで、蘭陵王上演。一緒に行ったK地さんは初の舞楽観賞です。

蘭陵王は一人だけで舞う舞楽で、あまり上手くない人がすると、なんだかラジオ体操みたいな感じになります。しかしやはり雅亮会ですな。りりしく舞っていらっしゃいました。写真で舞楽面を見たときは、ずいぶん派手と思いましたが、舞楽の衣装も派手なので、あまり違和感が無く、ちょうどよいぐらいの配色でした。前のほうの席に座っていてよかった。舞楽面もじっくり観察できました。

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コメント

さすがティー太さん、ええレポート書きはりますね。なんて頭がいいんでしょう。
蘭陵王、ファンタスティックなひと時でした。

すぐに文章にまとめておかないと、得た知識が定着しないんです。
自分の思い出し用メモでもあります。

また雅楽公演に行きましょうね☆

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