最近のトラックバック

カテゴリー「美術館・博物館」の77件の記事

2017年4月 9日 (日)

芳年もりだくさん

美術館「えき」KYOTOで開催中の「芳年―激動の時代を生きた鬼才浮世絵師」を見てきました。京都の会期はひと月もなくて、4/1-4/23です。京都の次は、札幌→神戸→山梨の順に開催です。神戸は来年の1月~で、関西にいる人は二回楽しめるのですな。



美術館「えき」KYOTOは伊勢丹の中にある美術館で、あまり広くないのでたいして期待はしていなかったのですが、とても作品が盛りだくさん展示してありました。西井さんのコレクション、すごいなー。

全般に保存状態が良くて、「芳年武者无類」のシリーズは発色が良く、線もはっきりしていて感動しました。「源牛若丸 熊坂長範」はガン見したわー。

芳年というと、残酷な表現の浮世絵のイメージがありますが、それらの作品は展示スペースもまとめてあり、苦手な方はここには入らず次に行ってね、との看板もあります。

しかし、残酷な表現の作品はごく一部で、大半は物語や美人画であり、構図のかっこよさがいいんよねえ。後半の縦長または横長画面を使った作品のあたりが好物です。お気にの「藤原保昌月下弄笛図」「芳流閣両雄動」もまた見られてウキウキでした。

版木の展示が1点あり、それも詳細に見学しました。版画好きにはたまらないのです。展示していた版木も細かい彫りでしたが、美人画の髪の毛一本一本を細く彫っている版木なんて、すぐ擦れて使えなくなってしまいそうやね。当時の彫り師も摺師もすごいなあ、と思いながら、錦絵一枚一枚をじっくり味わいました。

京都駅近くの美術館とあって、外国人見学者もちらほらいました。芳年をまとめて展示する機会はほとんどないので、とおりがかった観光客さん、ついてますよ-。ショップでは絵葉書7枚買う!という猛者も。

個人蔵のコレクション展示のため、芳年ファンなら図録購入は必須ですね。図録を見てみると、肉筆画もいくつか載っていましたが、当館ではわずかな展示でした。神戸展も行かねば-。

2014年10月19日 (日)

国宝いっぱい、「京へのいざない」展



京都国立博物館の常設展示をしている建物がしばらく建て替えで閉館していましたが、今年9月に新しく平成知新館として開館しました。その記念展「京へのいざない」が、国宝や重文揃いと聞いて、これは行かねば、と思いつつ、他の用事や台風連発で、今日ようやく行ってきました。思っていたより空いていました。

建物がとてもカッコイイ!格子や御簾をイメージした内装で、吹き抜けがあることにより、上の階から1階の大きい仏像の姿を眺められる、という素敵な演出! 仏像を上から見ることって、あまりないですもんね。この発想がおもしろい。

漆工展示室に蒔絵の国宝がずらりと並んでいて圧巻でした。小さい仏像が3体収めてある蒔絵の作品は、外も中もすばらしい細工です。

陶磁展示室は、京焼がガッツリ楽しめます。野々村仁清や青木木米などの作品が勢揃い。これだけまとめて京焼を展示できるのは、やはり京都のミュージアムですよね。

筆跡や絵巻が平安時代物が多数あって、これもやはり京都の土地柄かなあ、と思ってしまいます。もう、おなかいっぱいになる展示品の数々でした。

ちなみにただいま開催中の「国宝 鳥獣戯画と高山寺」展の方は、16時過ぎに現地到着で入場40分待ちでした。17時過ぎに見たら、待ち時間無しになっていたので、先に常設展を見て、閉館1時間前に特別展を見るのがよいかもしれません。鳥獣戯画はどの時間帯に来ても待ち時間30分以上はあるみたいですね。

2013年9月 9日 (月)

伝統工芸好き必見!「スヌーピー×日本の匠展」

しん窯の有田焼も出展されると知って、ぷらっと見に行きました「スヌーピー×日本の匠展」。 阪急梅田ギャラリーにて9/16(祝・月)まで開催中。日本全国巡回予定です。

スヌーピータウンのプロジェクトに携わっていた大谷芳照さん(以下YOSHIさん)の漢字を使ったスヌーピーの墨絵アート、切り絵などの展示から始まります。筆で書かれた漢字とイラストの組み合わせがすばらしい。大字もあって、見ごたえがあります。しかし、本題はこの後の展示。

YOSHIさんは日本の伝統工芸の匠たちに、スヌーピー(ピーナッツ)を題材とした工芸品の制作を依頼しました。加賀友禅、輪島塗、有田焼、九谷焼、京焼、美濃焼、三州鬼瓦、真珠、飛騨一位一刀彫、金箔砂子、大阪欄間など、代表的な日本の伝統工芸がずらりと並んでいます。一般的によくある日本の技・伝統工芸展では見かけないような観客層が熱心に展示を見学しています。YOSHIさんの狙いどおり。スヌーピーをきっかけに、日本のすばらしい技をたくさんの人に見てほしい、という意図があるのです。

私が入場したときには、ちょうどYOSHIさんが展覧会の開催について話していて、展示品の解説もしていました。加賀友禅のところでの解説が印象的でした。伝統工芸は新たなチャレンジをしていきながら伝えていくものだ、と。

スヌーピー好きも伝統工芸好きも楽しめる展示です。

さて、展示会場を出ると、グッズ販売コーナーがたっぷりあります。行くときは、ぜひ魔法のカードを持っていきましょう。現金だけでは追いつきません。展示企画に合わせた伝統工芸のスヌーピーグッズがあるのです。器好きにはたまらない商品がいっぱい。和雑貨好きも、かなり気になるすばらしい和デザインのグッズがいっぱいですよ。

そんなわけで、カゴにいろいろ入れてレジに並びましたさ。いくらお金があっても足りないぐらいいいものがあり、これは絶対!というものを選びました。前の人はお会計1万円ぐらいしてたなあ。その方は錫のスヌーピーのミニチュアと小皿を買っていました。

九谷焼と美濃焼が手ごろな大きさの手ごろなお値段の品を数種類の絵柄で展開していて、うまいなあと思いました。器の他にも、漆器や錫カップ、友禅ハンカチ、Tシャツ、和紙でできたスヌーピーなど、実に商品が多彩。また見に行こう。

01
有田焼ボウル(錦右エ門陶苑)2625円

02
九谷焼フリーカップ(青郊)2100円x2

03
美濃焼豆皿(好山陶苑)1050円

04
柿渋巾着(寺子屋)1575円

2013年7月15日 (月)

猛暑にピッタリ、フィンランド・デザイン展

ただいま開催中の特別展「森と湖の国 フィンランド・デザイン」を見てきました。大阪市立東洋陶磁美術館にて、7/28(日)まで。サイトにある割引券をプリントして持って行きましょう。

Photo

あんまり北欧デザインには興味が無いのですが、フィンランドで活躍中の友人が一時帰国しているのをきっかけに、ちょっくら見てみよう、と。暑いこの時期にガラス工芸の数々を見ると、とても涼しげです。今日は雨でそれほど暑くなかったのですが、じりじり暑い日に見たら、かなりさわやかに感じるでしょう。

ガラス工芸は、エミール・ガレのようなこってりデザインが好きですが、この展覧会を見て、フィンランドの自然の造形美の影響を感じるシンプルなデザインもええなあ、と思いました。現地の風景写真を見ると、空や湖のブルーがそのままガラスの青みに表現されているようです。朝露のキラキラとか、光の美しさが作品と一体になっています。フィンランドもキノコ狩りをするお国柄で、作品にも登場してますね、キノコ。解説を読みながら見ると、身近なものが題材になっているのがよくわかります。しかし、最近の作品は、自然の観察の感動が薄れて、何かの真似みたいな感じで残念です。

ちなみに写真のタペストリーに載っている作品はbonsai(盆栽)です。見る人によって、受けとめ方が違うことがよくわかる例ですな。

展覧会の作品も盛りだくさんですが、特設ショップも熱かった! フィンランドの雑貨が狭いスペースに盛りだくさんで販売されています。ムーミングッズも多数。お好きな方は、お金をたくさん持っていきましょう。ガラス工芸は、イッタラの最近の商品とビンテージがありました。ビンテージのボウルが気になって、うっかり買いそうになった。もう少しイッタラ商品を知ってから買うことにしました。グランフロント大阪に店舗があるので、覗いてみよう。

2013年3月10日 (日)

「茶室起こし絵図展」のお知らせ

大阪くらしの今昔館で思わぬ展覧会と講演会があるのを発見しました!行かねば!

「重要文化財 中井家伝来茶室起こし絵図展―江戸時代のペーパークラフト―」

日時:平成25年3月9日(土)~4月7日(日)
場所:大阪くらしの今昔館
観覧料:企画展のみ300円、企画展+常設展一般800円

講演会
「茶室と日本文化」
講師:熊倉功夫
日時:平成25年3月31日(日)13:30~15:00
会場:住まい情報センター 3階ホール
定員:200名(要事前申込、先着順)
参加費:無料
申込方法は、講演会紹介ページをご覧ください。インターネットまたは往復はがきでの申し込みです。

2013年1月14日 (月)

「美しき日本の小さな心」展

関東方面からお茶つながりの友人が来ているので、一緒に京都をぷらっとしました。ちょっとだけ大徳寺→友人ご待望の皐盧庵茶舗→こ豆やでお昼。京都駅でお見送りした後、美術館「えき」KYOTOで開催中の「美しき日本の小さな心」展を見ました。「てっさい堂」の貴道裕子さんの収集した豆皿、帯留、ぽち袋のコレクションを一堂に展示。1/20まで。

美しき日本の小さな心 ~豆皿、帯留、ぽち袋~

会場入ってすぐに、豆皿コレクションのびっちり展示。あらゆる種類の焼き物がミニサイズで集められていて、とてもおもしろかった。あの小さいスペースにあんなに細かい絵付けがされているのもすばらしい。見ごたえがあります。お見送りしたEさんも見てたら、帰れないところだったな。

帯留の細工が異様に卓越したものが多いなあ、と思っていたら、刀道具の細工師が刀の廃止により帯留作りに移行していったそうです。なるほどー。

ぽち袋のコレクションも版画好きとしては、気になるものが多数ありました。デザインスペースが限られると、ほどよくデフォルメしつつ、印象に残る配色をしつつ、デザインをまとめなければならないのですが、日本の技ってすごいね。A4サイズぐらいの版画絵で展開されてきた役者絵、風景画、風刺画が、うまい具合にぽち袋に再現されています。

意匠好きにはたまらん展覧会です。展示期間が短いのでお早めに。そうそう、会場出口では、さりげなく豆皿と帯留が売っていますので、お財布もご注意を。

2012年8月14日 (火)

KATAGAMI展、実は・・・

ずいぶん前からチェックしていたKATAGAMI Style展、会期末間際で見てきました。関西は局地的な大雨被害で、鉄道もあちこちで一時運休があったり、ダイヤが乱れたりで大変なことに。でも昼前には問題も片付きつつある状況でした。

展覧会の内容は、「ヨーロッパのアールデコがすごいと思ってたけど、実はほとんど日本の型紙図案のパクリなんですよ、奥さん!」という感じでした・・・。格子とか縦縞あたりは独自に思いつきそうだし、その図案はヨーロッパに古くからあるんちゃうん?というツッコミたくなる展示部分もありましたが、日本でがっさり捨てられた型紙を買い取った外国人がうまく利用しちゃいました、というところを型紙原紙とデザイン物(ポスターやテキスタイル、装飾など)と並べて展示。遠く離れた国・日本のデザインですから、そっくり使ってても現地の人にはわからんのですよ。まだね、KATAGAMIとタイトル付けてカーペットの図案に使っているなら、日本への敬意も伝わってくるんだけどね。

これだけすばらしい図案が日本にあるのに、日本の服飾やインテリア、食器類のデザインに活かされていることが少ないのが残念でならない。着物で色無地でも、近くで見たら江戸小紋のものもあるんだし、普段着るスーツとかに応用してもよさそうなんだけど。江戸小紋のシャツ着たサラリーマンとかいたらカッチョええよなあ。近頃、シンプルデザインなんぞ流行ですが(特に東で)、あんなん、デザイン手抜きと、経費削減ですよ。本当にシンプルなデザインは突き詰めたフォルムと厳選した素材をつかっているもんです。デザイナーには、もっと古典から勉強して欲しいし、もっと対象と向き合って欲しい。

さて、京都での展覧会の後は、三重県で開催されます。そう、伊勢型紙のある三重県です。チラシが京都展より気合が入っていますな。同時に伊勢型紙の歴史と展開についての展示も開催されます。

0727_03.jpg

2012年5月 4日 (金)

逸翁と茶会・前期

お誕生日は、やはりええもんを味わって、まったりしたいので、「-茶会記をひもとく- 逸翁と茶会」の前期展示を見てきました。(後期は、5月9日(水) ~ 6月10日(日))会場の逸翁美術館は、阪急電車などをつくった小林一三(逸翁)さんのコレクションが収蔵されていて、気になるテーマの企画展をよく開催しています。

逸翁さんは、新しい試みの茶会を開いていて、当時としては珍しいヨーロッパの食器も茶道具として使っています。また、懐石に登場する器も変わった形の物や、意匠が凝りすぎの物など様々。茶会記には、個性的な小皿や小鉢のイラストが描かれていて、それと同じ器も展示してありました。見比べてみると、よく特徴が表れたイラストだなあ、と感心するのですが、ひとつ気になったのが、絵皿で人が集まっている柄のもの。イラストでは4人ですが、実物は5人!ここまで描いてるんなら、数も合わせようよ~。

印象に残った作品は、青木木米作の茄子形釜。茄子のへたの部分の表現、暗い色で深みのある照り具合、茄子そのものではないけれども、茄子の風合いが釜の形状に写し出されていて、とてもおもしろい。

展示の最後の方は、丼茶会のお道具で、見ていてお腹が空いてきた。しかし、こんな素敵な器で食べる丼って・・・。

逸翁美術館が新しく開館してから後に、阪急文化財団が発足し、逸翁美術館のチケットで小林一三記念館と池田文庫も入館できるようになりました。小林一三記念館となってからは、初めてその建物に足を運びましたが、なかなかおもしろい展示でした。阪急電車や宝塚歌劇に関する展示もあって、じっくり見たかったんだけど、なにせお腹空いてるし、また今度。記念館には「レストラン雅俗山荘」がありますが、表にメニューが出ていない、とっても高級そうなフレンチレストランです。

2012年3月31日 (土)

「名物記に載せられた茶碗と名碗たち」

湯木美術館にて開催中の展覧会「名物記に載せられた茶碗と名碗たち ―高麗・樂・国焼を中心に―」へ行ってきました。ジャイ子さんの投稿を見て、お、私も行かねばと思ったのです。湯木美術館は淀屋橋駅から近くの平野町にありまして、何年か前も、そして最近も近所で働いてる割には全然行ってへんと気づく。

初代館長の湯木貞一さんは吉兆の創業者で、茶の湯の道具も集めていました。そのコレクションがこの湯木美術館にあるのです。

入ってすぐの茶碗3点がすごかったね。他のも逸品揃いだけど、この3点が際立って違う。天目茶碗が好きで、いろいろじっくり見てきたけど、あの禾目天目(のぎめてんもく)は、すばらしく繊細。となりの高麗青磁の筒茶碗、形がすばらしい。象嵌もいい。さらにとなりの長次郎の黒楽「春朝」(はるのあした)、手びねりの有機的な形で柔らかな印象をもちつつも、隙のない形。うーむ、湯木さん、がっつり集めましたな。

展示替えがあるので、また行かなあかんね。やはり、個人コレクションはすごいわ。

2011年9月29日 (木)

「第10回全国地紅茶サミット」のお知らせ

国産紅茶の祭典、「第10回全国地紅茶サミット in 入間市」が埼玉県入間市博物館にて開催されます。

「第10回全国地紅茶サミット in 入間市」
10月22日(土)10:00~17:00
10月23日(日)10:00~15:00
入間市博物館にて

●催しスケジュール
<22日(土)>
10:00~17:00
地紅茶情報コーナー 日本の紅茶の歴史
無料

10:00~16:30
地紅茶の試飲販売
試飲は無料

10:30~17:00
一日限定 地紅茶カフェ 各地のスイーツと共に紅茶を味わう
*前売りチケット制 500円

14:00~16:30
シンポジウム
講演 紅茶研究家 磯淵 猛氏
テーマ:日本の紅茶~未来への展望~
パネルディスカッション 産地情報交換会
事前申込み制 500円

19:00~21:00
懇親交流会 紅茶談義・試飲など
飯能プリンスホテルにて
事前申込制 6500円

<23日(土)>
10:00~15:00
地紅茶情報コーナー 日本の紅茶の歴史
無料

10:00~15:00
地紅茶の試飲販売
試飲は無料

①10:00~11:00
②11:00~12:00
ショートセミナー
「和紅茶の作法」 講師 和紅茶専門店紅葉 岡本 啓氏
「博物館展示ツアー」
「お茶の実油から作るせっけん体験」
各セミナー500円 当日受付 9:30から

詳細や申込先は、和紅茶マイスターJAPANの「地紅茶サミット2011のお知らせ」リンクページ(PDF)をご覧ください。

より以前の記事一覧

ティー太のサイト

無料ブログはココログ