災害モードを考える
本日は台風21号が日中に関西に上陸する見込みとあって、大型店舗の休業、鉄道の運転見合わせ予定の情報が前日に告知されました。また、予め会社を休みにすると通達する企業も。関西への台風上陸は大抵夜中のため、ここまで大々的に業務停止になることも珍しいです。
今年は6月から関西は災難続き。大阪地震、豪雨、台風と、避けられない自然災害にどう対応するかが問われ続けています。
8/15号(341号)のビッグイシューは、まさにタイムリーな特集「”災害モード”をもつ社会へ」でした。
特集の見出しを紹介しますと…
- リスクの判断ではなく、社会のタイムラインをつくる 安全な場所に逃げる人を増やしたい-元吉 忠寛さん(災害心理学研究者)
鉄道勤務者の約8割が勤務先に行こうとしていた
ゼロリスクからハザードマップへ 逃げない日本人に快適な避難所を
リスクの判断はできない 災害に強い職住近郊、賃貸居住
- 自分や家族、地域を守るためには日常生活モードから”災害モード”への速やかな切り替えが鍵-渡辺 実さん(防災・危機管理ジャーナリスト)
すでに日本は「天地動乱の時代」 災害への”闘い方”を見直そう
「まだ、大丈夫」が悲劇を生む 避難指示から「避難命令」にする
緊急時には、「災害モード」発令で社会全体の意識を切り替える
直下地震を「正しく恐れる」「帰宅困難者」は帰すな・帰るな。そして、負傷者救助にあたる
- 西日本豪雨による広域災害。被災せずとも生活に影響 在宅避難者の把握が急務
大阪地震の時、私も通勤途中で、職場からは帰宅指示が出たものの、帰る交通機関が運転見合わせでした。大きな余震の恐れが無さそうになった10時すぎに歩いて勤務先へ出勤。こちらの方が座るところがあって、スマートフォンの充電も確実にできるし、夕方に交通機関の復旧を見込みました。職場では、歩いて帰らないと行けない場合の道順とかかる時間の確認。日が暮れる前に家に着くには、何時に職場を出たらよいか等を考えました。
記事文中の「地震発生後どこに向かったか?」のアンケートで「勤務先」が6割を占めていますが、当人の現在地が職場に近くて、自宅に戻れないなら、そうなりますね。駅で待機しているときに一番気になったのは、外国人観光客でした。災害にあまり慣れていないでしょうし、街頭に写るようなテレビでの英語情報は、もっとあった方がいいなと思いました。
渡辺さんの「災害モード」記事に、「アメリカではバスは行き先を「Emergency」に変え、避難所に直行」という事例が紹介されているのが興味深かったです。地域がどのぐらい災害に取り組むかに関わってくると思いますが、この方法なら日本でもすぐに対応可能でしょう。
8/15号(341号)のビッグイシューは通信販売もあります。3冊以上購入から利用できます。気になる方はぜひ、他の号も併せてご購入を。
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